鉄鋼建材流通業界における商品の流れ
鉄鋼流通業は、鉄鋼メーカーが製造した鋼材を仕入れ、建設業や製造業などのユーザーに販売する業種です。その形態は大きく二つに大別されます。
一つは「ひも付き」と呼ばれる、鉄鋼メーカーと大口ユーザー(自動車メーカー等)が直接商談を行い、取引契約が成立した後、その契約内容に沿って物流や金融の業務を引き受ける、いわゆる「商社」的な取引であり、近年ではその存在感の希薄化から淘汰再編が進んでいます。
もう一つは「店売り」と呼ばれ、鉄鋼メーカーや商社から鋼材を仕入れ、自社倉庫に在庫し、最終ユーザーや卸売業者に直接販売する業態です。小野建はこの「店売り」の業態で、全国に多くの拠点と広大な物流センターを保有し、幅広い販売先に鋼材を流通させています。
現在鉄鋼流通業界では実力・成長力ともにナンバーワンの企業です。
小野建の特徴
ただの「鉄と建材」の流通商社ではありません
「存在感のある会社」をモットーに、70年を超える歴史の中で、お客様とともにお客様に育てられながら成長を続けてきました。今では、2,500社を超える仕入先と8,000社を超える販売先という、業界では類を見ない存在となりました。
日本で初めて鋼材の輸入を始めました
1980年代、当時は国内鉄鋼メーカーが強力な生産体制を備えており、市場での販売価格も決められていました。日本のメーカーから鉄を買うしかない以上、コストダウンは不可能なことでした。
昔流の「鉄は国家なり」という国内メーカー至上主義の中で鉄鋼商品の輸入は業界のタブーとされていましたが、小野建は業界で初めて鉄鋼商品の輸入を開始し、これを機に台湾、中国、東欧、オーストラリア、南米と、世界中に鋼材調達のネットワークを築くことができました。
今や、鉄は国際マーケット商品。小野建の先見性が認められる結果となりました。
鉄の宅配便
「小野建がなくなっては困る。」それが私たち小野建の目指す姿です。鋼材1本、切板1枚、わずかな数量でも、お客様が必要なものを必要なタイミングで納入します。言うなれば小野建は、鉄の宅配便です。
たくさんの鉄を持っています
小野建は全拠点合わせて30万トン以上、金額で言えば数百億円という大量の鉄を常に在庫しています。ここまで大量に在庫する理由は鉄の販売会社として、お客様に利便性を感じて頂くためには「お金を持つより、鉄を持っていなければいけない」という考えに基づくものです。
今後もお客様により便利だと感じて頂けるように、日本全国で営業拠点や物流センターの拡充を行っていきます。
鉄鋼商品の加工も行っています
鉄鋼商品をそのままの形で販売することはもちろん、お客様の要望に応じて機械で加工して販売することもできます。加工を小野建で行うことにより、お客様がスムーズに次の工程に入ることができ、お客様の作業効率アップに貢献しています。
今後もお客様のニーズを捉えて、加工機械の台数や種類を拡大していきます。
建材もトータルにコーディネートします
建物を建設するためには、大量の鉄が必要となるため、小野建の在庫力に基づく即納体制や鉄鋼商品の加工能力を大いに活かすことができます。
しかし、小野建は、鉄だけを扱っているわけではありません。セメント、サッシ、外壁、土木建築材料などの建設資材の販売と、各種工事の請負も行っています。この2つの事業も年々売上を伸ばし、現在では会社全体の売上の半分近くを占めるまでに成長しています。
建設資材の販売や工事の請負を行うことにより、鉄と建材を扱う相乗効果を発揮することができるのです。